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34歳専業主婦の愛人体験

私はお金に困っていました。夫が自分の夢だと言い張って一軒家を購入してしまったのです。
毎月の住宅ローンはかなり苦しく、私が普通のパートをしたぐらいではどうにもならない金額でした。
それで何かないかとネットで色々と調べていたら、愛人という言葉が目に飛び込んできました。
短絡的な考えですが、誰かお金持ちの愛人になり、愛人と契約する事で家計の足しになると思ったのです。
そこで、愛人募集というサイトを探して、不動産業を営んでいる男性にメールを出してみました。
そうすると意外にもすぐに返事がきました。
一度会ってみませんかと書いてあったので、断られても仕方ないという覚悟で会う事にしました。

自分が一番よさそうに見える感じの赤いタートルネックと黒いミニのスカート、黒いヒールで
待ち合わせのロビーに行くと、優しそうな小太りの社長さんという感じの男性が立ちあがって近づいてきました。
その人は岩井と名乗り、名刺を渡してきました。私はちょっとどきまぎしてしまい、きちんと挨拶ができませんでしたが、
岩井さんはにこにこ笑って、ホテル内のレストランで食事をしようと先に歩き始めました。
食事をしながら、「どうして愛人募集のサイトでメールをよこしたの?」と岩井さんが聞いてきました。
「可愛い感じで愛人になるような感じじゃないのに」と言われた途端、私は恥ずかしいのと情けないのとで、
つい涙が出てしまいました。そうすると岩井さんはあわててハンカチを出してくれて、
私は正直に、家のローンが高すぎて払えない事を話しました。
しばらく黙っていた岩井さんは静かに言いました。
「わかった、愛人契約しましょう」
信じられないような顔をした私に、岩井さんは言いました。
「もし私が断ったら、あなたはまた誰かの愛人になろうとするでしょう?あなたが他の人の愛人になるのはいやだなと思ったんだよ」
優しい言葉に私はまた涙が出てしまいました。
最初にメールを送った人が岩井さんのような優しい人でよかったと思いました。
そして岩井さんが愛人契約を承諾してくれてよかったと思いました。
月に10万円という契約をして、岩井さんと月に2、3度会う事になり、ローンも払えるようになりました。